新たにパソコンを購入するときにMacにするかWindowsにするか悩んでしまうことはありませんか? どちらもパソコンとして問題なく機能しますが、ざっくりいうとMacはクリエイターやプログラマー向き、Windowsはゲーム
新たにパソコンを購入するときにMacにするかWindowsにするか悩んでしまうことはありませんか?
どちらもパソコンとして問題なく機能しますが、ざっくりいうとMacはクリエイターやプログラマー向き、Windowsはゲームをしたい人、カスタマイズを細かくしたい人に向いています。
この記事では
について解説していきます。
目次
MacとWindowsの大きな違いは以下のものがあります。
Mac | Windows | |
---|---|---|
OS | MacOS | Windows |
シェア | 低い | 高い |
キーボード操作 | Mac特有の操作を覚える必要がある | Windows特有の操作を覚える必要がある |
対応ソフト | Windowsよりは少ない | 非常に多い |
価格帯 | 高い | ピンキリ |
カスタマイズ性 | 低い | 高い |
セキュリティ | 標準で高い | 普通 |
リセールバリュー | 高い | 安い |
MacとWindowsは根本的にOSが違います。
OSとはOperating Systemの略で、パソコンを動作させるための根幹となるソフトです。
OSは単純なファイルの保存やキーボードやマウスの制御から、メモリやストレージを最適に動作させるなどパソコンをスムーズに動作させるために重要な役割を担っています。
Windowsはマイクロソフト社が開発したOSで、様々なメーカーからWindowsのOSを搭載したパソコンが発売されています。
一方MacOSはAppleが開発したOSでMacOSを積んだパソコンはApple以外にはありません。
この点もMacとWindowsを分ける大きな違いといえるでしょう。
WindowsとMacではシェアに大きく違いがあり、2022年の世界シェアではWindowsが68.15%、MacOSが21.28%(Statcounter参照)となっています。
シェアの違いには
などの要因があり、Windowsの方が選ばれやすい傾向があります。
ただし「Macのシェアが低い=使いにくい」ということではなく、利用目的や所有目的の違いによるものであることは覚えておきましょう。
車に例えるなら、シェアで見ればトヨタ車が高くなりますが、ベンツやフェラーリが微妙というわけではないのと同じです。
MacとWindowsではキーボードの操作が若干異なります。
基本となるEnterやスペース、バックスペースなどは同じですが、大きく違うのは「Ctrl」です。
MacではCtrlがCommandというキーに変わっていたり、かな入力と英数入力の切り替えがスペースキーの左右に割り振られているなどの違いがあります。
どちらが優れているということではなく単に慣れの問題なので、差別化する決定的な要因というわけではありません。
Windowsはシェアの高さからさまざまなメーカーが対応ソフトを作っています。
一方でMacのシェアは高くないので、ソフトによってはWindowsでしか動かないものがたまにあります。
とはいえメジャーなソフトはほとんどがMacとWindows両対応しているので、実用面で問題になることは稀です。
Windowsは多くの企業が搭載したパソコンを販売しているので、価格はピンキリです。
安いものであれば3,4万円で買えるものものあり、用途や予算に合わせて選択肢が増えるメリットがあります。
MacはAppleが一貫して製造していることやブランドイメージもあって、最低でも10数万円からとなります。
Windowsは買った後にパーツを交換したり増設したりというカスタマイズが容易です。
メモリやストレージを増やしたり、グラフィックボードを変えたりと、必要なものだけを交換していけることが特徴といえるでしょう。
一方のMacはほぼカスタマイズの余地がありません。
できないことはないのですが、専門的な知識と技術が必要となり、さらにAppleCareの保証対象からも外れてしまうのでおすすめできないというのが正確な表現となります。
Macを使っていて性能不足を感じるようになったら買い換えるしかないのが現状です。
MacはWindowsに比べてマルウェア(悪意のあるソフトウェア)の数が少ないという特徴があります。
理由としてmacOSのユーザー数がWindowsよりも少ないため、攻撃側がターゲットとしても見返りが少ないというものがあります。
またMacのアプリはApp Storeからダウンロードしますが、これらのソフトウェアはAppleが審査をしているのである程度の安全性が担保されているというメリットもあります。
一方でWindowsはセキュリティが低いというわけではなく、シェアが高いので悪意を持ったハッカーなどの標的となりやすいという側面を持っています。
またWindowsにもWindows Defenderと呼ばれるセキュリティソフトが組み込まれており、第三者機関の評価でも安全性が非常に高いと認められています。
Macは中古で売却する際に高値が付きやすい傾向があります。
これはMacがブランドとしての地位を確立していることに起因しており、Windowsは残念ながらブランド力ではMacに及びません。
Windowsを売却する際には、よほどいいCPUやグラフィックボードを積んでいないと高値を期待することは難しいといえます。
Macのメリットは以下の通りです。
Macは筐体(きょうたい)のデザインが優れていることで熱狂的なファンを作り出しています。
洗練された外見や高精細なディスプレイなどはWindowsとは一線を画することで定評があり、所有欲を満たしてくれるパソコンといえます。
MacはマルウェアやウイルスなどがWindowsに比べて少なく、アプリもAppleが審査したものをダウンロードできるので、一般的にWindowsより安全性が高いとされています。
Macの内部にもセキュリティを高めるソフトが内蔵されており、ウイルスソフトなしでも被害に遭うことが少ないというメリットがあります。
Appleは自社でハードウェアとソフトウェアの両方を製造しているので、MacのハードとOSは相性が非常によいとされています。
専用のOSとソフトが組み合わさることでパフォーマンスが最大化され、トラブルが少なくなるというメリットがあります。
MacはAppleが製造しているためAppleCareの対象となり、Macの使い方や故障、トラブルなどの場合にはAppleStoreで専門のスタッフによるサポートを受けることができます。
Windowsの場合は呼称やトラブルなどの対応はメーカーの対応窓口になり、メーカーによっては近隣にストアなどを持っていないこともあります。
MacはiPhone、iPad、Apple Watchなどの他のApple製品とのシームレスな連携が可能です。
例えばiPhoneで行っていた作業や読んでいたサイトをMacにそのまま引き継ぐことができます。
またAirDropやiCloudでの連携もスムーズでファイルのやり取りも一瞬です。
iPadがあれがSidecarというサブディスプレイとして使うこともできますし、Apple Pencilを使ってMacを操作することもできます。
これはWindowsではなしえないMacならではのメリットといえるでしょう。
Macは基本的に価格が高めです。
機種やストレージなどにもよりますが、2023年7月現在で最も安いものでも13万円ほどします。
Windowsであれば3,4万円からでも購入できるので、Macに価値を見出していない場合は選択肢から外れることも多くなります。
Macは一部のソフトが対応していないことがあります。
世界的なシェアで見ればWindowsの方が圧倒的なので、ソフトを開発する企業はMac対応のソフトを作らないことがあります。
メジャーなソフトはほとんどMacでも使えるので問題となることは少ないはずですが、中には使えないものがあることには留意しましょう。
パソコンでゲームをしようと考えている場合はMacは選択肢から外れます。
多くのゲームは必要要件にWindowsのOSを指定しているため、Macでプレイできるゲームは限られてしまいます。
また映像を処理するグラフィックボードも交換ができないので、仮にプレイできるゲームがあったとしても性能が足りない場合は買い換えるしかありません。
ゲームをするならWindows一択となります。
Macは最初に決めた構成(メモリ・ストレージなど)を購入後にカスタマイズすることができません。
専用の機器を使って分解し、無理矢理増設することはできないわけではありませんが故障のリスクを伴います。
Macを購入する際は仕様が自分の使い方に合っているか十分に検討する必要があるでしょう。
マウスやキーボードなど一部のデバイスはWindows専用となっているものがあります。
特にキーボードはCommand ボタンのようにMac独自のレイアウトに対応していないので使えません。
中にはMacにも対応しているものもありますが、数は限定されます。
お気に入りのキーボードやマウスを使いたい場合はWindowsの方がよいでしょう。
Windowsのメリットは以下の通りです。
Windowsはさまざまなメーカーから販売されているので、価格、パフォーマンス、デザイン、機能などユーザーのニーズに合わせて選択することができます。
HPやDell、Lenovoといった各メーカーは筐体に特徴を持たせ、使いやすいように工夫されています。
ゲームをプレイしたいならWindows一択です。
多くのゲームはWindowsを動作要件としているので、メジャータイトルからインディーズまでそれなりのスペックのWindowsがあれば全てプレイすることができます。
Mac対応のゲームがないわけではありませんが、App Store内で販売されているものが多く、例えば「フォートナイト」や「APES Legends」などのビッグタイトルはプレイできません。
Windowsは購入後も用途や必要性に応じてカスタマイズが可能です。
メモリやストレージの交換・増設も比較的やりやすく、やり方もネットを調べればいくらでも出てきます。
Macはほぼカスタマイズが不可能なので、のちのち追加したい場合はWindowsの方がよいでしょう。
Windowsはシェアが高いため、ほとんどのソフトに対応しています。
Mac専用のソフトを除けば動作しないものはほとんどないといっても過言ではありません。
Windowsはエントリーモデルであれば3万円台から購入できます。
もちろんスペックを求めれば価格は高くなっていきますが、用途やニーズに合わせて選べることは大きなメリットといえるでしょう。
Windowsには明確なデメリットはありませんが、強いて挙げるならば以下のものがあります。
Windowsはそのシェアの高さ故にウイルスやマルウェアの攻撃対象とされる機会が多くなります。
同じ労力をかけるなら使っている人の少ないMacよりもWindowsを狙った方が効率がよいというのがその理由です。
Macに比べるとセキュリティ面で若干不安ともいえますが、Windowsには内蔵された「Windows Defender」というセキュリティソフトが組み込まれており、安全性が非常に高いと定評があります。
またアンチウイルスソフトをインストールすることでさらにセキュリティを高めることもできるので、明確にデメリットというわけではなく、単純にMacより攻撃される機会が多いぐらいの認識でよいでしょう。
Windowsは様々なメーカーが作っているため、そのメーカー独自のソフトが購入時にインストールされていることがよくあります。
優れているものならば問題はないのですが、大抵のソフトはほとんど使い道がなくアンインストールされるケースが多くなります。
中には起動時に必ずスタートアップに組み込まれ、メモリを食ったりするソフトもあるので、この点が自社で一貫して開発しているMacとの違いといえるでしょう。
Macが向いている人は以下の通りです。
動画編集やイラスト作成、作曲などクリエイティブな作業をする人にはMacがおすすめです。
MacはAppleが開発したクリエイティブ向きのソフトと非常に相性がよくなるよう設計されています。
例えば動画編集のFinal Cut Proや作曲用のLogic ProといったAppleの専門的なソフトウェアはプロの現場でも使われており、非常に高い評価を得ています。
向いているというよりはMacでないとできないのはiOSアプリの開発です。
iOSアプリはApple製品でのみ動作するようのですが、その開発にはAppleのXcodeという環境が必要となり、これはMac上でしか動作しません。
Windowsでできないことはありませんが、パフォーマンス面で制約がかかることが懸念され、効率よく開発するのは困難とされています。
逆にMacでWindows用のソフトやAndroidのアプリを作成することはできるので、幅広くソフトやアプリを開発したい人はMacが向いているでしょう。
Windowsはほぼ万人に向いていますが、強いて挙げるなら以下の人に向いています。
多くのゲームはWindowsでしか動作しないので、パソコンでゲームをプレイしたい人はWindowsが向いています。
またデスクトップの場合はのちのちに性能が不足した場合でもパーツだけをアップグレードしていくことも可能なので、長く使いたい人もWindowsが向いているといえます。
パソコン本体のパーツや周辺デバイスを好みのものに合わせてたいという人はWindowsが向いています。
Macではキーボードやマウスの選択肢が非常に少なく、Mac純正のものを使わざるを得ないケースもありますが、Windowsは好きなものを自由に選ぶことができます。
またCPUやグラフィックボード、メモリなどものちのちに交換・増設も簡単なので、最初からフルスペックで揃えなくても必要に応じてカスタマイズしていけることもWindowsの魅力の一つです。
以上MacとWindowsの違いについて解説してきました。
まとめると
となります。
MacとWindowsはそれぞれにメリットがありますが、ネットを見たり、オフィス作業をするなど通常のパソコン作業であれば予算に合わせてWindowsを購入するのがおすすめです。
Macのデザインに惚れてしまった、クリエイティブな作業がしたいという場合は価格は高めになりますが、Macを選択肢に入れてもよいでしょう。
パソコンは用途や予算に合わせて選ぶと後悔が少なくなります。
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