動画編集をするためのパソコンを選ぶ際は、メモリやCPUなどはスペックの高いものをおすすめされるため、自然と予算が上がってしまうものです。 しかし、なるべく金額を抑えて購入したいのが本音。 グラボがなくともGPUによってパ
動画編集をするためのパソコンを選ぶ際は、メモリやCPUなどはスペックの高いものをおすすめされるため、自然と予算が上がってしまうものです。
しかし、なるべく金額を抑えて購入したいのが本音。
グラボがなくともGPUによってパソコンは動くため、不必要と考える方もいるでしょう。
しかし、グラボは動画編集をするうえで必須といっても過言ではありません。
この記事では、動画編集でのグラボの必要性、グラボを搭載するメリットや予算などについて解説します。
動画編集をするうえでグラボの選び方がわからない方は、参考にしてみてください。
【この記事でわかること】
目次
結論からいうと、高度な動画編集をする予定ならばグラボは積むべきです。
しかし値段を少しでも押さえたい場合は、簡単な動画編集であればグラボは必要はありません。
最近はスマホの性能も上がっていて、簡単な編集であれば携帯でも可能です。
しかし、より快適に編集をしたいのであれば、パソコンにグラボを積むのが無難です。
グラボが必要かどうかをより細かく解説した記事もありますので、詳しくはそちらをご覧ください。
参考:グラボの必要性とは?3Dゲームや動画編集するなら必要?
そもそもグラボとは「グラフィックボード」の略で、写真や動画を処理する際に必要となるパーツです。
しかしグラボが必要なのはすべてのパソコンではなく、3DゲームやVRといった高度な映像処理を要する場合です。
なお、グラボが搭載されていないパソコンもありますが、そちらは「CPU」に内蔵されている「GPU」で映像処理を行っています。
グラボがなければ高度な映像処理に影響が出て、ゲームがカクついたり、映像編集の際に止まったりといった支障が出てしまいます。
内蔵GPUとグラボの違いは下記のとおりです。
内蔵GPUは単体のGPUともいえるグラボよりも性能が低く、できることも限られています。
つまり、内蔵GPUでは重いゲームはできず、できる動画編集も限られるのです。
一方のグラボは内蔵GPUに比べて性能が高く、動画編集や重いゲームも快適にプレイできます。(※グラボといっても性能はさまざまであるため、スペックは要確認。)
パソコンにグラボを搭載するメリットはさまざまです。映像の面で得られるメリットとしては、次の4つがあります。
レンダリングとはフィルターや字幕などを追加して、1つの映像データとして出力する機能です。
エンコードや処理が追いつかなったプレビューの際に行われるレンダリングですが、グラボの性能が低いほど映像がカクついてしまいます。
実際、内蔵GPUだけでは、プレビュー画面がカクついてしまいます。
映像編集をするにあたってカクつくのは大きなストレスです。
そこでグラボを搭載することによって、レンダリング速度が向上して、快適な動画編集が可能になります。
エンコードとは各種のコーデック方式で圧縮することです。
編集したデータを圧縮するエンコードは、パソコンに大きな負担がかかるうえ、かなり時間がかかります。
内蔵GPUでのエンコードが30分かかるのに対して、グラボであれば約半分の15分まで短縮されるケースもあります。(※内蔵GPUやグラボによって異なる)
このようにエンコードは時間がかかるだけではなく、パソコンにも大きく負担がかかる作業なので、グラボの方が向いていると言えるでしょう。
またエンコード中のパソコンはかなり発熱し、他の動作も遅くなるものの、グラボ搭載であればパソコンの負担は大きく軽減されます。
1つ目の「レンダリング速度」でも述べたように、内蔵GPUだけではプレビューがカクついてしまい、まともに動画内容を確認することができません。
プレビューはどのように編集されているのか確認する重要な作業であり、動画編集には欠かせないものです。
グラボを搭載することによってなめらかな動きになるため、プレビューでストレスを抱えることがなくなります。
ストレスだけではなく、編集の質にも大きく関わってきます。
長時間の映像、エフェクトをたくさんつけているといった場合は、グラボを積むのが無難です。
動画編集にはさまざまなソフトがあり、それぞれのソフトには「推奨グラボ」といわれるものがあります。
推奨グラボとは、ソフトを動作するために必要なグラボのことです。
例えばAdobeの『Premiere Pro』にも推奨グラボがあります。
もしも推奨グラボ以下のスペックであれば、快適な動画編集は難しくなります。
凝った動画編集では自ずと高性能の動画編集アプリが必要となってくるため、グラボを搭載しないパソコンで作業を行うのも難しくなってきます。
ここでは、動画編集において必要な次の2点をみていきましょう。
どのグラボを購入したら良いのかわからないといった方は、ぜひ参考にしてみてください。
結論からいうと、動画編集で必要なグラボは決まっていません。
しかし、どんな動画編集にも対応できるという点では、「NVIDIA GeForce RTX3000番台」が無難です。
なかでも「NVIDIA GeForce RTX 3070」ならば、データの重い4K動画も効率よく編集してくれます。
仕事や趣味で高度な動画編集をしたいのならば、RTX 3070で満足すること間違いなしです。
併せて複数の作業を同時に行うのならば、CPUのコアに余裕があるものを選びましょう。
動画編集で必要なグラボの予算は、5万円以上あると安心です。
現在は円安やマイニングによって価格が高騰しているため、予算は多めに用意しておくことをおすすめします。
一時期よりは価格が下がりつつあるものの、今後再び値段が上がる可能性があります。
グラボは新品で購入するよりも中古のほうが安く済みます。
しかし、中古のグラボは高負荷環境で長期的に使われている場合があるため、購入する際は注意が必要です。
とくにマイニングによって、グラボが高負荷環境で利用されているケースは珍しくありません。
マイニングによって酷使されたグラボは劣化がかなり進んでいる可能性があります。
フリマアプリや出品者がよくわからないネット通販から購入するのは避けて、店舗で直接購入することをおすすめします。
すでにデスクトップパソコンにグラボを搭載している場合、増設もしくは替えるのも1つの手です。
グラボの交換手順はPCケースのサイドパネルを外して、さらに既存のグラボ外して新しいものに差し替えるだけです。
差し替え後は元通りに組み立てて、新しいグラボのドライバーをインストールして完了です。
動画編集はグラボがなくともできますが、もしもエフェクトをつけたり、4K動画編集をしたりする場合はグラボが必須です。
すでにデスクトップパソコンにグラボが刺さっているとしても、取り外して新しいものに変えることも可能です。
内蔵GPUやスペックが低いグラボで動画編集をしても、動画編集でカクついたり、プレビューがまともにできなかったりします。
とはいっても、グラボは円安やマイニングによって高騰しているため、購入するのが難しい方もいるでしょう。
その場合は、パソコンショップでグラボを購入するのがおすすめです。
フリマアプリやオークションショップでは、高負荷環境で使用されたグラボを購入する可能性があるため、要注意です。
なお、買い替えや不要になったパーツは処分しましょう。パソコン処分.comならば、事前連絡不要、かつ無料で処分できます。