パソコンのスペックの調べ方や、パソコンを購入する際にどのようなスペックを搭載したパソコンを買えばよいのかといった点について解説しています。
購入すべきパソコンのスペックの目安は、用途に応じて大きく変わってきます。
「パソコンのスペックの調べ方がわからない」
「初心者なので、どんなスペックのパソコンを買えばいいかわからない」
こういった悩みをお持ちの方もいらっしゃると思います。
パソコンには様々なスペックを備えたものがあるため、何を基準に選んでいいのかわからず途方に暮れているという初心者さんは珍しくありません。
そこでこの記事では、パソコンのスペックの調べ方や、何を基準にパソコンを選べばよいかといった点について詳しく解説していきます。
【この記事でわかること】
目次
スペックは、本来「仕様」という意味であり、どのような部品でパソコンが構成されているのか、各パーツの性能はどうなっているのか、といったことを表す包括的な言葉です。
しかし、単に「パソコンのスペック」と表現する場合、単に「そのパソコンの性能」のことを指すことが多いです。
以下で、パソコンのスペック構成する要素や、何を目安にパソコンを選べばいいのかについて解説していきます。
OSとは「Operating System(オペレーティング・システム)」の略で、パソコンを動かすための根幹となる基本ソフトウェアです。
パソコン内に存在するシステムの中で最も重要なものであり、当然ながらOSがなければパソコンは一切動作しません。
OSの主な役割は以下の通りです。
OSには、以下のようなものがあります。
特に有名なのが「Windows」と「mac OS」です。
この2つのOSの名前は、聞いたことがないという人の方が少ないでしょう。
Windowsとmac OSに優劣はなく、どちらを選ぶかは好みとなっています。
参考:「オペレーティング・システム (OS)」とは? – Lenovo Support JP
CPUとは「Central Processing Unit」の略で、パソコンの頭脳に当たる部分です。
パソコン内部のパーツを制御したり、ユーザーが操作した処理に必要な演算を行ったりするのがCPUの役割です。
現在、パソコン用のCPUを製造しているメーカーは「Intel」と「AMD」の2社となっています。
それぞれのメーカーによるCPUは以下の通りです。
※上にあるほど性能の高い上位バージョン
【Intel】
【AMD】
パソコン初心者の方ですと、IntelとAMD、どちらのCPUが搭載されているパソコンを選べばよいかわからないという方も多いかと思われますが、どちらを選んでも問題ありません。
厳密に言うと、性能面ではややIntel製品に軍配が上がりますが、よほど重い処理でもしない限りはそこまで差を感じることはないでしょう。
それよりも、どのグレードを選ぶかという方が重要です。
例えば、「IntelのCore i5」と「AMDのRyzen 7」ならばRyzen 7の方が性能が上となります。
基本的に、「IntelのCore i7」と「AMDのRyzen 7」は同程度の性能、といったように一番右の数字が同じなら同じくらいのスペックだと捉えて大丈夫です。
なお、用途に応じた適切なCPUは以下の通りです。
用途 | 必要なCPUの性能 |
簡単な文書作成 インターネット検索 SNS ショッピング …etc | 【intel】Core i3 【AMD】Ryzen 3 |
ホームページ作成 簡単な画像編集 複数の作業を同時に行う 多くのアプリやソフトウェアをインストールする …etc | 【intel】Core i5 【AMD】Ryzen 5 |
3Dオンラインゲーム 動画編集 高度な画像編集 アプリ開発のためのプログラミング …etc | 【intel】Core i7 【AMD】Ryzen 7 |
なお、プロのクリエイターでもない限りCore i9やRyzen 9といったスペックは必要ありません。
購入費用が高くなってしまうだけですので、特別な理由がなければ最高でもCore i7かRyzen 7を搭載したパソコンで充分です。
メモリは、パソコンにおける作業領域のことです。
日常生活に例えるならば、「机」のようなものだと言えるでしょう。
机の上で事務作業などを行う時、狭い机よりも広い机の方が作業が捗るはずです。
パソコンの場合も同様で、作業領域が増えるほど処理が早くなるため、メモリ数が高ければ高いほど高スペックなパソコンとなります。
メモリが高ければ、複数のアプリケーションをいくつも同時に立ち上げることができますし、重い処理が必要になるソフトもサクサク動きます。
メモリ数の目安としては、用途に応じて以下のような形で選ぶとよいでしょう。
用途 | 必要なメモリの容量 |
簡単な文書作成 インターネット検索 SNS ショッピング …etc | 4GB |
ホームページ作成 簡単な画像編集 複数の作業を同時に行う 多くのアプリやソフトウェアをインストールする …etc | 8GB |
3Dオンラインゲーム 動画編集 高度な画像編集 アプリ開発のためのプログラミング …etc | 16GB |
デスクトップパソコンならば、あとからメモリを増設することも比較的容易ではありますが、初心者の方にはハードルが高いので、あらかじめ余裕を持ったメモリ数のパソコンを選ぶことをおすすめします。
ストレージとは「記憶領域」のことで、データを保存したり、アプリをインストールしたりといった際に利用される場所です。
メモリが「机」ならば、ストレージは「棚」に相当します。
ストレージには、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)とSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)という2種類が存在します。
それぞれのメリットは以下の通りです。
【HDDのメリット】
【SSDのメリット】
このように、SSDの方が優れていることは一目瞭然となっております。
優れている分SSDは高価なのですが、安さを重視してHDD搭載のパソコンを選んでしまい、短期間で故障してしまっては余計にコストがかかってしまいます。
安かろう悪かろうにならないように、SSDが搭載されたパソコンの購入を強くおすすめします。
しかし、HDDも完全に不要というわけではありません。
メリットで挙げた通り、大量のデータを保存するのに向いているため、データ保存用として外付けHDDを用意しておくとよいでしょう。
逆にSSDは、データ保存には不向きです。
HDDのような大容量な製品がほとんど存在せず、データを保存していくとすぐに空き容量がなくなってしまうのです。
HDDとSSDをうまく使い分けることが、スペックの高いパソコンを長持ちさせるコツです。
グラフィックボードとは、ディスプレイに画像や映像を綺麗に表示するためのパーツとなっています。
CPUにグラフィック機能が搭載されていることがほとんどであるため、グラフィックボードがなくともディスプレイ表示に関してはあまり問題ありません。
しかし、3Dゲームなどの高度な映像処理が必要となるような場合には、CPUに搭載されているグラフィック機能では対応できず、映像が乱れたり、動きがカクついたりすることがあります。
従って、3Dゲームをプレイする場合や、高度な映像編集をしたい場合には、グラフィックボードが搭載されたパソコンを選ぶべきです。
ゲームや動画編集をしない場合には、基本的にグラフィックボードは必要ありません。
参考:グラボの必要性とは?3Dゲームや動画編集するなら必要?
パソコンを購入する際は、スペック以外にも以下のような点について比較してみるとよいでしょう。
ディスプレイに関しては、用途や好みによって最適なサイズが異なるため何とも言えません。
一般的な感覚として、デスクトップならばフルHDの「1920×1080」サイズ以上がよいでしょう。
特定の場所に据え置いて使用することが前提のデスクトップですから、大画面で快適に作業できるようにしておくことをおすすめします。
ノートパソコンの場合は、持ち運ぶことが前提となるため、ディスプレイのサイズをどうするかは慎重に決めた方がよいです。
当然ながら、画面サイズが大きくなればなるほど重さも増します。
重くなることによって携帯性が落ちようとも大画面にしたいという場合は、17インチや18インチといった大型画面を選択すればよいですし、逆に携帯性を重視するのならば13インチや14インチといった小型のものにすればよいでしょう。
Microsoft Officeとは、WordやExcelといった誰もが知っているであろうソフトがパッケージ化された製品です。
普段会社などで当たり前のように使っている方も多いと思われますが、パソコン購入時には、Officeを入れるかどうかによって値段が大きく変わります。
従って、いざパソコンを買うという時には、Officeなしの安いパソコンを購入したいという考えが頭をよぎることでしょう。
しかし特別な理由がない限りは、Officeありのパソコンを選ぶ方が無難です。
現在、文書ファイルや表形式のファイルのほとんどが、WordやExcelで作成されています。
そういったファイルを開く際に、Officeが入っていないと苦労することになってしまうのです。
また会社においても、業務でOfficeソフトを使っているところが多いため、これから就職する予定のある人はあらかじめ慣れておいた方がよいでしょう。
以上のことから、「間違いなくOfficeソフトを使うことはない」という場合を除き、念のためOfficeの入ったパソコンを購入することをおすすめします。
パソコンに不具合をもたらすコンピュータ・ウイルスを防ぐためのウイルス対策ソフトですが、現在では、市販のものは入れる必要がないという意見が多くを占めています。
その理由は、WindowsPCに標準装備されているMicrosoft Defender(Windows Defender)というセキュリティソフトの存在があるからです。
Microsoft Defenderは、無料であるにも関わらず、有料の市販ソフトと遜色ないほどセキュリティがしっかりしています。
基本的には、Microsoft Defenderを常に最新の状態にしておくことによって、ウイルス対策については問題ありません。
市販のウイルスソフトを入れることも間違ってはいませんが、ウイルスソフトによっては他のソフトウェアと干渉してしまいうまく動作しなくなってしまうこともあります。
また、有料のソフトだからといって完璧にウイルスを防げるわけでもありません。
そういった諸々の事情を考慮すると、Microsoft Defenderを最新の状態に保っておくだけでセキュリティについては充分でしょう。
参考:個人向け Microsoft Defender | Microsoft 365
主要なOSでのスペックの調べ方については、以下の通りです。
調べられるのは、以下のスペックについてです。
これで、CPUやメモリなどのスペックがわかります。
なお、「Windowsキー+Pause/Breakキー」を押すことで直接スペック確認の画面を開くこともできます。
参考:Windows 10|OSバージョンとスペック確認方法 | JCOMサポート
なお、「Windowsキー+Pause/Breakキー」を押すことで直接スペック確認の画面を開くこともできます。
mac OSの場合は、これだけでスペックの確認ができます。
「概要」の横にある「ディスプレイ」や「ストレージ」をクリックすれば、ディスプレイの仕様やストレージの種類・容量も確認可能です。
以上、パソコンのスペックの調べ方や、購入するならどのようなスペックのパソコンにすべきかといった点について解説してきました。
しかしパソコン初心者さんの場合は、「記事はすべて読んだけど、結局どんなスペックのパソコンを買えばいいのかまだわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
そういった時は、CPUは「Core i5」、メモリは「8GB」、ストレージは「SSD」が搭載されたパソコンを購入することをおすすめします。
また、SSDの容量は最低でも256GBのものにしておきましょう。
これくらいのスペックがあれば、よほど重い作業をしない限りは快適にパソコンを使えるはずです。
迷ったら、上記のスペックを備えたパソコンを選ぶとよいでしょう。
なおパソコンを買い替える際には、今ある古いパソコンが不要になるかと思われます。
そんな時は「パソコン処分.com」の利用が便利です。
「パソコン処分.com」ならば、費用は一切かからず、事前のやり取りも不要。
ただ壊れたパソコンを梱包して送付するだけで、無料廃棄が完了します。
送られてきたパソコンのデータ消去も、責任を持って行わせていただきますので、セキュリティ的にも安心です。